こんにちは、フラッグです

今日は、刑事裁判に公定力は及ぶのかとして論じられている問題について検討したいと思います。

公定力ってなんですか?

という受験生は、またまた、ご自身のテキストでご確認ください。

判例ですが、最判昭53.6.16についてです。

まずは、事案です。

  Aは個室付公衆浴場の営業を開始したところ、児童福祉施設の近くであったことから、風俗営業等取締法違反に問われて起訴された。

 ここでちょっとコメントしておきますと、風俗営業法は、青少年の健全な育成を目的として、風俗営業の場所や時間を規制しています。

ここで、個室付浴場って何?

の質問は受付できません。

ネットで各自調べてください。

では、判例要旨です。

 児童遊園は、児童に健全な遊びを与えてその健康を増進することを目的とする施設であるから、営業の規制を主たる動機、目的とする児童遊園設置の認可処分は、行政権の濫用に相当する違法性があり、営業に対してこれを規制する効力はない。よって無罪である。

よっしゃー、コメントしますね。

 この判例は、権利濫用の法理の問題として、または、自由裁量行為において、動機が不正な場合は裁量権の濫用に当たるとして論じられているところです。最判昭53.5.26の判例は、国家賠償請求事件でした。この事件では、開業阻止を主たる目的とした児童遊園設置認可処分は、行政権の濫用として違法であるとして、Aの損害賠償請求は認められました。 まぁ~当然でしょう。ソープランドの開業(←これいっちゃまずいか?)を阻止するために、法が児童遊園設置認可処分を認めたわけではないでしょうからね(汗)

 本件に戻りますが、本事件は刑事裁判としても争われたのです。もし仮に、刑事裁判にも公定力が及ぶとするならば、Aの、「本件認可処分は違法であるから効力はない、よって私は無罪である!」 との主張は、公定力によって排斥されるはずですよね? すなわち、違法であっても有効!よって、あなたは有罪です! ということになるはずでしょう。取消訴訟のリングに上がって、そこで勝訴してから、刑事裁判のリングで、かかる主張をしてください。ということになるはずです。
 しかしこのように考えるのはいかがでしょうか? もし出訴期間が経過したとするなら、当該認可処分が無効でない限り、取消訴訟で争うことはできなくなるわけで、とすると、違法な行政行為(お役所のルール違反)に対する服従を、刑罰によって強制することになりかねないわけです。そこで、判例は、違法なので無罪、違法だから効力はない、よって無罪として、刑事裁判には、公定力は及ばないとしたわけです。

ではでは、行政書士試験対策のフラッグでした

皆さん、本試験に向けて頑張ってください

みなさんに分かりやすい説明を心がけておりますが、

なかなか難しいです。

みなさんそれぞれにレベルが違いますからねー。

最後まで、あきらめずに頑張りましょう。